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日本人騎手受難の時代と実力派外国人騎手の台頭 |
日本人騎手の暗黒時代?外国人騎手の台頭と独占の時代
最近、日本人騎手から外国人騎手への乗り替わりが増えている。
確かに、2017年ではG1優勝4回(スプリンターズS、菊花賞、エリザベス女王杯、マイルCS)のデムーロ騎手を筆頭にルメール騎手、ボウマン騎手、ムーア騎手もG1で優勝しており、
片や日本人騎手は天皇賞・秋の武豊騎手と阪神ジュベナイルFでの石橋脩騎手くらいであった。
そりゃあ馬主も自分の大事な馬にはやはり勝ってもらいたいのだから、気持ちとしては少しでも勝率の高い騎手に依頼したいというのは理解出来るが、何も落ち度が無いにも関わらず日本人騎手から突然外国人騎手への乗り換えが起こったりしている。
モズカッチャンにおける和田騎手からデムーロ騎手へのスイッチが良い例である。結果、勝てる騎手はより勝てるように、勝てない騎手はますます勝てないという二極化が進んでいる。
強すぎる外国人騎手が原因?それとも?
ジョッキーの世界は実力の世界であり、当然力を持った騎手が良い待遇を受けるのは当然とも言えるが、だからと言って現在の日本人騎手が置かれる状況は地力に勝る外国人騎手のせいだけだろうか?
一概にもそれだけとは言い切れないだろう。
例えば2017年の勝ち星を多く獲得した日本人騎手トップテンを見てみると、問題は年齢層である。
40代が6人、30代が4人、20代に至っては完全に0であった。つまり、日本人騎手の世界ではベテランが幅を利かせ、若手にチャンスが回ってこない。
ベテランはいつまでもベテランとして現役を続けるため世代交代が進んでいないのだ。まあ、この問題は競馬の世界に限らず日本の様々な業界でも聞く事が多いのだが...
この惨状の原因の一つとしては、現在のジョッキーは引退したら後が無いのである。
昔と違い引退後の調教師への道もほぼ無くなり、そもそもその調教師が現代では非常に冷遇を受けているのだとか。そうなればジョッキーは限界まで現役にしがみつくしかない。
なので若い騎手にチャンスが来ない、世代交代が進まない悪循環。
とはいえ、そんな悪循環を打ち破るような実力を持つ若手騎手が現れれば、様々な方面に良い影響を与え、光明も見えてくるだろう。
そんな若手騎手が早く登場する事を願わずにはいられない。
もしもそんな日本人スターが登場したなら、日本の競馬も更に盛り上がるだろう。相撲もそうだが、結局日本人は日本人の方を贔屓にしたくなるものだから。