![]() |
![]() |
エルコンドルパサーを育てた二ノ宮敬宇調教師が引退 |
名調教師の突然の引退発表
あの名馬エルコンドルパサーを筆頭に数々のG1馬を育てた二ノ宮敬宇調教師(65)が2018年2月いっぱいで勇退すると発表した。定年まで5年を残しての引退となる。
二ノ宮調教師は90年に調教師免許を取得し、98年にエルコンドルパサーでNHKマイルC、ジャパンカップを制覇した。
翌年は同じくエルコンドルパサーで長期の海外遠征、7月にフランスのサンクルー大賞で海外G1初制覇。10月の凱旋門賞では惜しくも2着に敗れたが、世界制覇まであと一歩の偉業で大変に話題になった。
10年にはナカヤマフェスタで凱旋門賞に再度挑戦して2着。ディープインパクト、オルフェーヴルなどに続く世界の扉を開いた立役者であった。
二ノ宮調教師は数年前に日本調教師会会長にも就任し、競馬業界の発展に精力的に尽くしてきた。
そんな競馬界の功労者の定年を待たない突然の引退発表に、ファンや競馬関係者から引退を惜しむ声が止まない。
二ノ宮調教師はJRAを通じ引退に関するコメントを発表。
「毎週の競馬開催に追われ、厩舎開業から28年が過ぎてしまいました。これまで調教師会会長や、海外遠征等、十分な成果は得られませんでしたが、
貴重な経験をさせて頂きました。突然で申し訳ございませんが、65歳になり、外から競馬を見ようと思い、2月末で退職させて頂きたいと思います。
今まで支援して頂いた馬主、協力してくれた牧場関係、支えてくれた従業員、応援して頂いたファンの皆様に心より感謝いたします。そして、愛おしい馬達に対しありがとうございました。」
これからは調教師としてでは無く、一人の競馬ファンとしてこれからも競馬界を見守っていて欲しい。