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2月は別れの季節。今月引退となる調教師たち |
2018年2月は勇退含め12名の調教師が引退
競馬界にとって2月は別れの季節。今年も今月いっぱいで2名の調教師が勇退、10名が定年による引退となる。以下が今月で競馬界を去る調教師たちである。
【勇退調教師】
栗東・柴田光陽
美浦・二ノ宮敬宇
【引退調教師】
美浦・池上昌弘
栗東・岩元市三
美浦・尾形充弘
栗東・加藤敬二
美浦・小島太
栗東・佐藤正雄
美浦・二本柳俊一
栗東・福島信晴
栗東・目野哲也
美浦・和田正道
※敬称略
勇退となる美浦・二ノ宮調教師の勇退については以前に紹介したが、他にも大物調教師が定年による引退となるのでその一部の功績を交えて引退を惜しみたい。
元人気騎手、マンハッタンカフェでGI3勝を果たした小島太師
小島太調教師は1966年3月に騎手デビュー、1978年には久保田彦之厩舎のサクラショウリで日本ダービーに優勝、1989年には前年に最優秀3歳牡馬に選出されていたサクラチヨノオーで自身二度目の日本ダービー優勝を果たす等、人気と実力を兼ね備えた騎手であった。
騎手としては1996年2月で引退、1997年3月に美浦トレーニングセンターに厩舎を開業した。2000年2月にイーグルカフェが共同通信杯4歳ステークスを制し、調教師としての重賞初勝利を挙げると、5月には同馬がNHKマイルカップを制し、GI競走初勝利も果たした。
また2001年から2002年にかけてはマンハッタンカフェがGIで3勝を挙げた。2002年、2004年、2006年には関東の優秀調教師賞を受賞している。
7冠馬テイエムオペラオーを育てた岩元市三師
岩元市三調教師は1974年に騎手デビュー、その時点で既に27歳という苦労人であった。騎手としては調教師免許を取得して引退した1989年2月までに通算4917戦578勝の成績を収めている。
引退後、調教師・夏村辰男の死去に伴う厩舎の解散により、施設を引き継ぐ形で岩元市三厩舎を開業。初勝利は翌1990年1月15日、京都競馬第2競走のミヤジペガサスで挙げた(延べ14頭目)。
1999年の皐月賞を和田騎乗のテイエムオペラオーで制し、岩元の調教師としてのJRA・GI初勝利と共に和田のGI初勝利を飾っている。2000年には同馬がGI競走を次々と制して8戦無敗という成績でシーズンを終え、この年最多獲得賞金調教師のタイトルを獲得した。